2024年11月下旬~2025年5月下旬、僕はカナダのBanff のスキーリゾートで、レストランのFood runner・Expo、フードコートと売店 やスタッフ食堂でキャッシャーの仕事をした。
仕事の応募
2024年夏にスキーリゾートのホテルでハウスキーピングのシーズナルジョブをした。同じスキーリゾートで、2024-2025年のスキーシーズンのレストランのPorterのシーズナルジョブに10月頃に応募したところ、仕事をすぐにゲットすることができた。スタッフアコモ(スタッフ寮)付き。夏に同じスキーリゾートで働いたから、冬のスキーシーズンの仕事を応募したときに面接はなかった。しかし、レストランのPorterをするにはProServeというliqour licenceを取得する条件があった。カナダでは、バーテンダー やレストランのホールなど、アルコールを提供する仕事をするのにliqour licenceが必要になる。アルバータ州 のliqour licenceを取得するために、オンライン講習を受け、大量にページ数がある英文のテキストを読み進めて、テストを受けて合格する必要があった。大量のページ数がある英文のテキストをひたすら翻訳しながら読み進めて、メモは取らずに重要な部分を記憶し、ProServeのテストを2回目でパスすることができたが、これが英語ネイティブでない僕にとって大変だった。ProServeのライセンスを取得するのに1週間はかかった。ProServeのテストはテキストを読んでいたら合格するのは難しくない。テストは3回チャンスがあり、80%以上の正解率があれば合格できる。
仕事内容
僕はスキーリゾートのメインロッジの一番上のフロアにあるレストランに配属され、初日にオリエンテーション 、レストランのオープン前に準備が数日あった。労働日数は週4,5日で労働時間は基本的に10~16時半。12月頭の週末にレストランがオープンし、オープン初日から忙しかった。僕のレストランでの役割はFood runner・Expoで、キッチンからお客さんのテーブルにフードを適切に運び、テーブル上の食器やグラスを下げたり、スープのオーダーが入ったときはキッチンでスープをボウルに注いだり、フライドポテトのオーダーが入ったときは味付けをしプレートに盛ったりした。また、臨機応変 にサーバーやバーテンダー をアシストしたり、食器をウォッシャーにかけたりもしていた。オーダーは取らないから、お客さんとコミュニケーションする機会は多くないが、ホールやキッチンのスタッフと英語でコミュニケーションを取るから、最低限の英語のスピーキング力とリスニング力は求められた。
メインロッジのトップフロアにあるレストラン
レストランの同僚は、イギリス人やオーストラリア人、カナダ人で構成され、年齢層は18~30歳で、イギリス人やオーストラリア人の同僚はみんな僕と同じワーホリでそこで働いていた 。フレンドリーな同僚スタッフが多く、言葉の壁があったものの、楽しくコミュニケーションを取りながら働くことができた。同僚スタッフも基本的に明るく楽しい感じで、協力的な同僚もいて良い環境だった。同僚スタッフはほぼ全員英語ネイティブスピーカーだが、英語力が不十分な僕に対しても寛容的で居心地も悪くはなかった。もちろん、同僚の会話の輪に入れないときの悔しさはあったが、それが英語学習のモチベーションにつながった。
一方で苦労したこともあり、レストランのFood runner・Expoの仕事でハードだった点は、ランチの忙しいタイミングでフードを適切なテーブルにデリバリーし、英語でスタッフとコミュニケーションを取ることだった。
週末や年末、ホリデーのランチタイムはスキー客が一斉にメインロッジにやってきて、かなり忙しくなり仕事にプレッシャーがあった時もあった。ランチタイムで大量にオーダーが入ったりしたときはキッチンに大量にフードが出るから、それらのフードを素早く適切にお客さんのテーブルにデリバリーする必要があった。また、大量にオーダーが入ったときにグルテン フリーやデイリーフリー希望のオーダーがある場合、混乱して、誤ってグルテン フリーを希望するお客さんにグルテン フリーでないフードをデリバリーしてしまうミスを犯してシェフに怒鳴られることも何回もあった。スキーリゾートのレストランでスキーシーズンのはじめからおわりまで働くことができたのは、間違いなく良い同僚スタッフが多かったからだろう。レストランで同僚にも恵まれ、仕事を通じてイギリス人やオーストラリア人、カナダ人と仲良くなり友達もできた。英語ネイティブスピーカーの友達ができたのはワーホリの醍醐味だ。そのレストランで働いていた他のメリットは、余った食べ物などを食べることができたり、ときどき仲良いキッチンのスタッフがフードを作ってくれたりして、ランチ代を浮かすことができた。
僕がいたレストランはキッチンのスタッフ不足などにより、4月中旬にクローズし、僕は同じ建物の別のフロアにある売店 のキャッシャーとスタッフ食堂のキャッシャーのしごとを週5日のフルタイムで、スキーシーズンが終わりまでした。
売店 のキャッシャーの仕事は、主にキャッシャーをしながら、ゴミ袋の交換や、コーヒーやドリンク、パン、スナックを補充したり、お客さんが使ったトレーを回収し拭いたり、テーブルを拭き、フロアをほうきや掃除機をかけたりする。キャッシャーをはじめたときの数日はレジの操作に慣れるまでが大変だったが、同僚スタッフのサポートもあり、すぐに慣れた。労働時間は基本的に8~16時まで。スキー客の多い週末や連休は、レジに行列ができるほど混むこともあり、キャッシャーとして多くのお客さんを裁いた。キャッシャーだから、なるべくミスは許されない責任あるポジションだったが、忙しくないときは比較的ゆるい仕事でもあった。カナダはキャッシュを使うお客さんもけっこういるから、カナダのコインとお札に慣れるまでが大変だった。
メインロッジの売店 スペース
売店 のキャッシャー
スタッフ食堂のキャッシャーの仕事は基本的にレジでスタッフ証をスキャンするだけの、スキーリゾートの中でもイージー なジョブって言われていて、とてもゆるい仕事だった。コーヒーやドリンクの補充、ゴミ袋の交換もするが基本的に簡単な作業だった。
キャッシャーから見たスタッフ食堂
仕事のオフ・プライベート
基本的に週5日のフルタイムで働き、週2日のオフ、閑散期は週3日のオフがあった。オフの日は、日中はスノボをし、夜はときどき友達とバーで飲んだりしていた。スキーリゾートのスタッフは、無料でスキー・スノボし放題、スノボの板やブーツを半額でレンタルできる。Banff で働いているワーホリの多くは、Facebook のMarcket Placeでスキーやスノボ用具の売買をしているようだった。Banff はナイトライフ も盛んで、毎週日曜は多くのBanff やスキーリゾートで働いている若者が夜の町に出かけていて、友達が夜でかけるときは、僕も町にでかけナイトライフ を楽しんだ。日曜の夜でかけたら、バーにスキーリゾートの知り合いが誰かしらいたりすることもあった。極寒の中で帰宅するのは地獄だったが…
スキーリゾートは20代のスタッフが大量に働いているから、レストランと同じロッジで働いている他のフロアのスタッフやスタッフ食堂で出会う他の部署のスタッフ、クリスマスのスタッフイベント、スタッフ寮、夜のバーなどで新しい人間と出会い、友達ができた。Banff は英語のネイティブスピーカーと出会う機会が多く、英会話向上させたい僕にはとても良い環境だったと感じている。壮大で極寒のカナディアンロッキー でスキーやスノーボード できる機会も他にはないだろう。
オフの日は友達や仲間とスノボを楽しんだ
収入
レストランのPorterは時給$16で2週間に一回、給料がカナダの銀行に振り込まれた。チップは週1回程度手渡しされ、週によるが平均$100~150あった。サーバーやバーテンダー のほうがチップの量が多いようだった。
売店 のキャッシャーは時給はレストランのPorterと同じだったが、もらえるTipはレストランのPorterより多く、週によるが平均$300ほどだった。
僕が働いたスキーリゾートはスタッフ寮がいくつかある。
スキーリゾート敷地内の山の中にあるスタッフ寮
Banff のFairmont Hotel のスタッフ寮
Canmoreのゴルフ場のスタッフ寮
Banff HI Hostel
Banff とCanmoreにあるシェアハウスのような家
僕は3つのスタッフ寮を転々とした。基本的にスタッフ寮は選べないが希望を出すことはできた。
僕はレストランの仕事がはじまる11月下旬頃に、Canmoreのゴルフ場のスタッフ寮に移った。
そのゴルフ場にあるスタッフ寮は、個人部屋に小さな冷蔵庫とヒーターがあり、キッチン・バスルーム・ランドリーは共用。Wi-Fi 付きでインターネットは強い。
キッチンは夕方は混むがストレスにはならない程度で、調理用具や食器などは揃っているから自分で用意する必要はなかった。キッチンには大きな冷蔵庫や冷凍庫がいくつかあり、オーブンや電子レンジ、トースター、食器用洗剤はある。ランドリーと乾燥機は無料だった。スタッフ寮にクリーナーがいるから、バスルームやキッチンの共用スペースは清潔にされていて、僕は自分の部屋以外を掃除する必要がなかった。
Canmoreのゴルフ場のスタッフ寮
このスタッフ寮の大きなデメリットは立地が悪すぎること。スタッフ寮からスキーリゾートに行くスタッフ用シャトル バスは朝6時半発の一本だけ、スキー場からのスタッフ寮への帰りのスタッフのシャトル バスは夕方5時半発の一本だけ。近くにローカルバスのバス停もなく、山の中に立地しているから、買い物に行くときは寒い中、山からCanmoreの町まで歩いて、戻るときは重い荷物を背負ってを山を登っていた。車がないワーホリにとっては不便すぎたから、スキーリゾートのスタッフ寮担当の部署に問い合わせて、他のスタッフ寮に引っ越したいとアピールしつづけて、 大みそか に他のスタッフ寮が空いたメールを受け取り、年明けにFairmont Hotel のスタッフ寮に引っ越した。
Fairmont Hotel のスタッフ寮は3人部屋で、部屋に小さなキッチンとオーブン、冷蔵庫・冷凍庫、バスルーム、ヒーターが付いている。Wi-Fi は付いていてインターネットは強い。ランドリーとドライヤーは別の建物にあり共用で有料。きれいなスタッフ寮ではないが、Farmont Hotel によってしっかり管理されていた。残念な点は、食器や調理器具、トイレットペーパーや食器用洗剤、スポンジなど、自分らで用意する必要があり、トースターも部屋には備えついていなかった。しかし、食器と調理器具はスタッフ寮のオフィスの近くにある物置から、過去の住人が置いていったものの中で状態が良かった食器を拾って使っていた。その寮を出るときに、拾った食器や調理器具は寄付した。ルームメイトはイギリス人二人で彼らはわりときれいに部屋やバスルームなどを使っていたから、ストレスもさほどなくその寮で3カ月半ほど過ごすことができた。Fairmont Hotel からスキーリゾートへのシャトル バスが何本も出ていて、Banff の町方面へのローカルバスもあったから立地は便利だった。
Fairmont Hotel のスタッフ寮
しかし、Fairmont Hotel のスタッフ寮は4月中旬までに退去する必要があって、それが問題だった。スキーリゾートはスキーシーズンだけFairmont Hotel のスタッフ寮の部屋を借りてスキーリゾートのシーズナルスタッフに提供していた。
僕のワーホリビザの期限は6月まで、スキーリゾートの仕事は5月末まであったから、短期のシェアハウスを探すのは難しかったが寝る場所は必要だった。
4月中旬以降、スキーリゾート敷地内の山の中のスタッフ寮か、HI Hostel Banff に移動する二択だったが、僕は4月から売店 のキャッシャーのしごとに代わり、出勤時間も早り、山の中のスタッフ寮で暮らしている友達のルームメイトがいなくなる(友達のルームメイトも友達)ことから山の中のスタッフ寮に移って、そこからスキーシーズンの終わりまでそのスタッフ寮に滞在した。山の中のスタッフ寮は嫌だったが、短期の滞在だったから我慢できた。二人部屋で小さな冷蔵庫が部屋にあり、バスルームは共用、キッチンはなく共用スペースに電子レンジ、トースター、簡易的な調理用のストーブがあるだけ。スキーリゾートのWi-Fi は強い。スタッフ寮の建物は3つほどありランドリーとドライヤーがあるのは一番大きい寮にしかない。しかし、職場から徒歩1分もかからないのが唯一のメリットだったが。
スキーリゾート敷地内のスタッフ寮。スタッフ専用の小さいジムがある
スキーリゾートのシーズン最終日(5月下旬)にあるSlush cupというイベントまで、メインロッジの売店 のキャッシャーはシーズン最終日まで。そのあと1週間ほどスタッフ食堂のキャッシャーをして、5月末に冬シーズンの仕事、カナダワーホリ1年間の労働を終えた。
スキーリゾートのどのスタッフ寮にもベッドはあるが、シーツや枕、毛布は備え付けられていないから、各自でそれらを用意する必要がある。
スタッフ寮のレント代は、どのタイプの部屋も2週間で約$270~290ほど。スタッフ寮のレント代は安いからシェアハウスより快適ではないが、最低限の生活は送れた。
スキーリゾートの仕事の種類
僕が働いた、Banff のスキーリゾートは大規模でワーホリでやって来るシーズナルワーカーが大量に働いていた。冬シーズンは様々な仕事があるから例を挙げる。
ホテルのハウスキーピング・ハウスパーソン・レセプション・ベルデスク・メンテナンスなど
ゴンドラとリフトのアテンダント ・オペレーター
スキー・スノーボード のレンタルとメンテナンススタッフ
スキー・スノーボード のインストラク ターとスキースクールの受付スタッフ
スキーパトロール
レストランとバーのサーバー・ポーター・パーテンダー・キッチンなど
バリスタ
売店 とスタッフ食堂のキャッシャー・キッチン
Retail storeの販売スタッフ
Warehouse(倉庫)
スタッフ寮の清掃スタッフ
駐車場の整備スタッフ
Security
スタッフのシャトル バスのドライバーと乗務員
Slope(ゲレンデ)のパークを作るスタッフ
スキーリゾートの建物のメンテナンス
Grooming Driver(圧雪車のドライバー)
スキーリゾートのオフィスのスタッフ
etc…
僕のように英語がペラペラでなくてもできそうな職種は、ホテルのハウスキーピングやハウスパーソン、レストラン、バリスタ 、ゴンドラ・リフトのスタッフ、売店 やスタッフ食堂のキャッシャーなど。
スタッフのほとんどがワーホリで、8~9割以上は英語ネイティブスピーカーか、英語をネイティブスピーカーなみに話せる国から来た人間たち。
スキーリゾートの仕事は夏シーズンと冬シーズンで募集している。スキーリゾートだから冬シーズンの方が仕事の数は多い。
スキーリゾートの公式ウェブサイトで求人を確認できる。カナダでスキーかスノーボード がしたくて、英語圏 の友達を作りたい、英語環境にどっぷり浸かりたい、寒くても大丈夫な人にはパラダイスかもしれない。シーズナルジョブだからワークビザや永住権を目指している人には向いてないだろう。
https://www.skibanff.com/careers
夏シーズンに同じスキーリゾートでホテルのハウスキーピングをした体験談は過去の記事に載せている
sherpa8848.hatenablog.com
まとめ
カナディアンロッキー の冬のスキーシーズンはとても長かった。僕のBanff でのワーホリ生活は夏より冬の方が濃かった。僕はスキーリゾートで働く目的でBanff に来たわけではなく、スキーリゾートで働きたかったわけでもないが、縁があって夏も冬も同じスキーリゾートで働いた。Banff の町、特にスキーリゾートで働いているスタッフは、イギリスやオーストラリアからのワーホリが多く、ときどきニュージーランド 人、アイルランド 人、カナダ人が働いているから、ワーホリの一番の目的が英語だった、僕にとって良い環境だった。ワーホリでこれほどの英語環境 を見つけるのは簡単ではなさそう。完全な英語環境に入り込み、英語ネイティブスピーカーの英語を毎日リスニングし、彼ら彼女らと毎日コミュニケーションを取り、スラング や英語表現などもその中で学び、英語ネイティブスピーカーの友達も作って、欧米のカルチャーにどっぷり浸かり、振り返ればとても充実しカナダワーホリになったと思える。
ワーホリでカナダや海外のスキーリゾートでのリゾートバイトに興味がある人、ワーホリで完全な英語環境に入り込みたいと思っている人たちにこの記事が届いて、参考になれば幸いだ。